歩の資産履歴(貯金編)⑦「お酒、やめた」
【教訓】
・毎晩の飲酒を、やめることができた。
・脱飲酒の生活が、貯金を徐々に増やせる要因の1つとなっていった。
2011年、35歳。
社会人生活10年目。
貯金が300万円程度。
頑張って、お酒をやめました。
社会人生活の10年間、お酒を飲む日は、ほぼ毎晩でした。
もともとお酒は大学生の頃から好きでした。
ですが、大学生の頃のお酒は、友人と飲む楽しいお酒だったのに対し、社会人になってからのお酒は、ストレスとプレッシャーから開放されたいためのお酒でした。
飲むお酒は、ビールや焼酎、そして白ワイン。
時が経つにつれ、どんどんアルコール度数が増していました。
20代から30代の体力がある時期。
その体力を過信し、毎晩強いお酒を口に流し込む。
お酒を飲みながら考え事をし、そして本を読む。そんな夜の日課でした。
でも、一時期から、アルコールを飲み続けても開放感が無く、また次の日の体調がすぐれないようになってしまっていました。
半ばアルコール依存症だったのかもしれません。
お酒が体に悪いとわかっていても、仕事からの開放感を求めて毎晩飲んでいた。
でも、その開放感もなくなっていったのでは、飲む理由はないのかな。
そんな思いで、いっそのこと、一旦お酒をやめようと決意しました。
お酒をやめようと決意し、それを実行できるものなのか。一旦お酒に依存してしまうと、そこからなかなか抜け出せないのでは無いか。
そう思う方が多いと思います。私も、自分がすぐにお酒の常飲の習慣をやめられると思っていませんでした。
お酒をやめるには、どのような生活習慣にすればよいか。
なかなかやめられない自分が考えに考えた方法は、3つを同時に実行することでした。
① 新しい趣味を通じて、自宅で強制的に「お酒を飲めない」環境をつくった。
お酒をやめることを目的に、大学の頃にやっていたランニングの趣味を再開しました。
1日1時間以上のランニングを行うと、喉がカラカラに乾き、水分補給をしたくなります。
水分補給は、水か、豆乳か、もしくは果汁100%のジュースとしました。
水分補給のためにお酒を飲むと、体が壊れてしまうことはさすがにわかっていたため、ランニング後にお酒を飲む行動はしませんでした。
自分を「お酒を飲めない」生活環境に追い込んでしまえば、お酒から離れられると思い、実行していきました。
② お酒を自宅から無くした。
お酒を購入し、自宅に置くことをやめました。
当たり前のことですが、自宅にいるときにお酒が視界に入らないようにする。
その環境を継続しました。
目の前にお酒がないと、段々とお酒を飲むことを忘れるようになっていきました。
③ 飲み会の席で「自分はお酒が飲めなくなった」と周囲に伝えた。
お酒を飲まない、と決めて実行するとき、一番足かせになるのが、仕事など自分と関わる方との飲み会です。
私は当時営業職中心で、飲み会が月1回程度ありました。
飲み会では、少なからずお酒を飲むのが当たり前の場となります。
飲まないと、「なぜ飲まない?」というプレッシャーをかけられてしまう場です。
飲み会でお酒を飲まないのは難易度が高い、ということは言うまでもありません。
私は、お酒を断つために、飲み会がある度に周囲に
「お酒が原因で体を壊してしまった。だから、お酒はもう飲めない」
というお断りを言うようにしました。
このお断りは、飲酒生活に後戻りしないよう、自分へ言い聞かせた教訓のようでもありました。
飲み会の度に「私はお酒をもう飲めない」と伝えると、周囲は私に強引に飲酒を勧めることがなくなっていきました。
「体を壊したのなら、仕方ないな」といった雰囲気となっていきました。
社会人生活11年目。
約10年間続いた、毎晩の飲酒生活からの脱却が、ようやくその光が見えてました。
脱飲酒の生活は、徐々に自分の貯金を後押ししていきました。
浪費家から脱却する。その復活の狼煙が始まったのでした。
よろしくどうぞ。